周波数拡張用コンデンサー付加装置の製作


 各局お世話になります。しばしのご無沙汰でした。

だんだん暖かくなってきましたので、また無線の虫がむずむずしてきましたが、
各局はいかがでしょうか?

 さて、今回は、アンテナマッチング用短縮コンデンサーを製作(製作と言う程
の物でもありませんが・・・)しましたのでお知らせします。

◎ 前年あたりから、
CQ誌によく掲載されている、アンテナとRIGの間に挿入し
て共振周波数を短く(高く
)するものです。実際は、7MHzの周波数拡張用に使用
されているようです。
  製作は、非常に簡単です。



使用部品です。


   1 スイッチ(今回は手持ちを使用) 2個

   2 メスのM型コネクター 2個

   3 コネクター用のスペーサー 4

   4 配線材

   5 ケース 今回はタカチ製

   6 圧着端子 小2

  7 コンデンサー 2個(800pF〜1000pFの物 耐圧注意)


  注 製作途中で同軸コンデンサーになりました。

ケースは、部品と現物あわせでプーリーを使って穴を開けます。

こんなにうまく穴が開くのは、奇跡的です。




部品をセットしてみます。




ここで、問題発生です。
当初ケースに収納して使う予定のコンデンサーが欠品だそうです。
どうすんべ・・・。

れです。新品で買うと目ん玉が飛び出るほど高いです!!




しょうがないので、同軸ケーブルで代用することにしました。
50Ωでも75ΩでもOKです。
1本は5D-Vのシャックにあった余り物、もう1本はテレビ用3C-FV
がありました。これをプラス側、マイナス側に1本づつ入れます。

容量は、1mにつき100pF位ですから、8mから10m位適当に計って
使うことにします。




同軸ケーブルを横から入れるように、ケースに穴を追加しました。




さて、苦手の半田付けです。
今回は、部品が大きいので、老眼の私でも鼻歌交じりです。
プリント基板もこれくらい大きいといいのに・・・。




あっという間に完成です。
全体は、こんな感じです。




とりあえず、7MHzで使ってみましょう。
THRUで7MHzの上のほう(7.190MHz)でのマッチング状況です。
通常このままでは、使えません。





このまま、付加装置をONにしてみます。

SWRは、1・05まで落ちました。

若干高めの周波数に合っているのは、同軸ケーブルを適当に切ったので長い
ためです。ただこれだけ落ちていれば、アンプを入れても問題なく使えると
思います。



さて、この装置の10mFMへの応用ですが、10mのSSBやAMの交信
も1本のアンテナでやっている方には、都合よく使えると思います。


SSB用にマッチングを取り、FMに出るときはコンデンサーを追加する
(SWをONにする)だけで即ON AIR可能です。

昔からアンテナを短くするには切ればよかったので、こんな実験はありえま
せんでしたが、ちゃんと電気の法則どおりの結果が出るのは、いつになって
も面白いものです。


以上暇つぶしの製作記事でしたが、CONDXが良くなってお空で皆さんの
評価をいただける日を楽しみにしています。


    73&FB QSO on 10mFM

  DE JA8MOR also JA1ECR



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